W501が好き!?

はてなダイアリー「W501が好き!?」のアーカイブ(2006年4月1日~2018年12月31日)

猴硐再訪

ホテルのフロントでは、予想通り「15時まで部屋は開かない。それまで荷物は預かる。」とのこと。前回の旅行では、15時まで時間を潰して、ホテルでチェックイン後は夜まで寝入ってしまうという大失態を演じてしまったので、今回は速攻で猫村のある猴硐へ向かうことにする。
荷物を詰め替えてホテルに預けたあと、台北駅へ。日曜日の台北駅窓口は大混雑で、今から並んでも「普悠瑪號228(台北13:10→瑞芳13:41)」の指定席特急券は買えそうにない。座席指定なしの自販機購入券で乗り込んでも、瑞芳から乗り換える各駅停車代わりの「平溪線區間車4726」(瑞芳14:13→猴硐14:18)は、台北駅を20分後に発車する「區間車4188(台北13:30→猴硐14:26)」と到着時刻が13分しか違わないので、今回は各駅停車(區間車)で行ってみることにした。
自販機で各駅停車用切符(56台湾ドル)を買って台北駅地下ホームに降りると、そこは観光客で溢れかえっていた。一つ前に発車する基隆行き區間車(瑞芳やその先へは行かない)を皆見送っているので、瑞芳や猴硐、平溪線観光へ向かおうとしていることは明らか。各駅停車が停まると書かれた6番の場所で待っていたら、入ってきた電車は何と4両編成だった。台北駅では、どんな列車も長さに関わらずホームの先頭から停まることになっている様で、電車のドアがあるのはホーム13番(先頭)から10番(最後尾)まで。6〜9番で待っていた乗客は、ホーム上を慌ててダッシュする。駅員も腕をグルグル回して「走れ!」のサイン。ようやく乗り込むと、そこは東京のラッシュ並みの大混雑。大半が瑞芳から先まで乗って行く観光客なので、瑞芳までスシ詰め状態で、最後まで着席出来ず。途中、遅れている優等列車の通過待ちもあり、数分遅れで猴硐駅に着いた。

區間車4188(台北13:30→猴硐14:26)。

駅の正面口から猫村のある裏口側へ渡る、通称「猫橋」。

正面口側にある、石炭の積み込み設備跡。

ホームと改札口を結ぶ跨線橋にも猫トイレが置かれている。

前回は台北行列車を待つ僅かな時間しか見て回れなかった正面口側。後になって、こちら側にも猫が沢山居ることを知ったので、今回はまず正面口側を探検することにした。

駅正面にある、炭鉱時代の資料館「願景館(VISION HALL)」(右)と観光案内所「猴硐遊客中心」(左)。

石炭の積み込み設備は、完全に廃墟と化している。

前回訪問時、駅正面口側で出会った猫達は特定の住民から保護されていない様で、首輪をしておらず、猫村にいる猫達と比較して栄養状態も悪い感じで、いわゆる「野良猫」状態だったけれど、今回は様子が変わっていた。首輪をしている猫が多く、大半が猫村の猫の様に保護されている様だ。
公園のベンチの下には、猫用の箱が設置されていた。

猫と観光客で溢れる駅前の公園から猴硐駅を見る。

こちら側には川が流れていて、良い景色。



展望用の休憩エリアにも猫用の箱が多く置かれていた。


廃墟の脇の階段を登り、川向こうの炭鉱跡へと渡る「猴硐瑞三煤橋」へ。
橋の上から石炭積み込み設備跡を見る。

ツインピークス」の世界。

人間は入れないので、猫達が安心して住み着いている様だ。

かつて使っていたトロッコだろうか。

炭鉱跡では、観光用トロッコ列車が動いていた。




正面口側で猫の写真を撮りまくっていたら、周囲が暗くなってきた。もうすぐ16時半。明日再び来るつもりだけど、猫村の方へも行ってみることにした。
村内の数箇所で前回無かった猫の人形(記念撮影用?)が置かれていた。

台北側(猫橋を渡って右方向)の端。前回、工事中で入れなかった道が開放されていたので、進んでみた。さらに何軒かの民家があり、その先にある十字路の側にはブランコ等が置かれたミニ公園があり、猫達はそこでも集会をしていた。
十字路の下方向:降りると駅が見渡せるが、そこで行き止まり。

上方向:山沿いに建つ民家が並ぶエリアに繋がっているらしい。

右方向:この先の住人は、観光客の進入を拒否しているらしい。

この付近で遊んでいる猫達の一部は、山側の民家の保護猫で、この新しい道を使って降りてきている模様。17時を過ぎて辺りがすっかり暗くなり、家族連れの観光客は帰宅したのか、日中の混雑が嘘の様に空いてきた。猫達は追いかけっこ等、遊び続けていて、山側の住民が大声で「戻って来い」と叫んでも無視。

猫村の入口まで戻り、客商売するお店が多い左側へ進んでいくと、喫茶店として開いている店はまだ営業中だけど、単なる個人宅では夕食が始まっている様だ。写真撮影も不可能になってきたので、観光ガイド本に出ていた、駅前の土産屋で猫型のパイナップルケーキを買い、台北に戻ることに。
駅窓口で切符を買おうとすると、「EasyCardを持っているならば、それを使いなさい」とのこと。最も早く台北に着く「區間車4197(猴硐17:55→台北18:55)」が3分遅れで到着。今度は4両編成でも座れた。またも優等列車の通過待ちで更に遅れるが、元々時刻表にマージンが取ってあるのか、予定より早く18:50台北駅着。改札口でEasyCardをタッチすると、50台湾ドルが引き落とされた。